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2011年6月13日月曜日

イラストレーターのグラフツールの使い方について

イラレのグラフツールってあまり使う需要がないもんだから、いざ使うとなると結構面倒に感じることが多いです。

自分が不便に感じてたのは思いどおりの大きさに作りにくいのと、色々いじくると後で数値が変わってしまうような修正がくるとヘコみそうなくらい面倒だと思ってしまうので、ずっと苦手意識がありました。

けどここ最近にきてようやく、上記の不便さが少し解消され、自分なりの使い勝手が固まってきたのでまとめてみようかと。

今回の完成イメージはこのくらいの単調なグラフ。今回はイラレ10でも同じようにできるか試したかったので、バージョンは10ですが、他のバージョンでもほぼ変わらないと思います。



■手順

(1)扱いやすいように上から大外の枠とグラフの枠を作る「枠」レイヤー、グラフツールからグラフのデータを入力する「データ」レイヤー、一番下に地色などをひく「地色レイヤー」を作る。

※レイヤー例とその数はあまり深い意味はないです。扱いやすいための便宜上のもの



(2)「枠」レイヤーにグラフを載せるための大外の枠(実際に載せる大きさ)と棒グラフの外枠を作る。
この時グラフの外枠はどのグラフを作るかによって枠の置く位置とかは変わる。(縦軸とか横軸に数字が入るため)



図で説明するとこんな感じ。



(3)次に「データ」レイヤー上でグラフツール(作りたいグラフの種類を選択)を使って、グラフの外枠の四角になぞってグラフを作ります。グラフを作るとデータ入力のウインドウが出ますが、今はとりあえず閉じます。



(4)グラフを選択したまま、オブジェクトメニュー→グラフ→設定…を選び、グラフの設定をします。



(5)グラフ設定で数値の座標軸を選びそれぞれ設定します。

・座標軸(今回の例ではグラフの縦軸)

座標軸を0から始めない場合(グラフ左下が0でない場合)その数値を任意に変えるとこがきます。ここでは一番下を20、また上を80としました。で間隔にはいくつの目盛りを入れるか入力します。


・目盛り

グラフに目盛り線を入れたい場合、ここを「反対の端まで延ばす」を選びます。逆に目盛り線を入れたくなければ「なし」にします。

するとこんな感じ。



(6)「枠」レイヤーが邪魔になるので一旦非表示に。
設定が終わると、目盛りに自動で数値が設定された通りに入力されるので、書体やサイズを変えたり、目盛りの線を点線に変えたりします。(任意で適当に変えてください)

ここで使いたい線は目盛り線だけなので、外枠とかぶる線の塗りは透明にしてください。(消去だとデータの数値入力ができなくなります。)



で、非表示にしてた「枠」レイヤーをまた表示させると



(7)次は実際の数値入力。作ったグラフを選択して、オブジェクトメニュー→グラフ→データ…にて数値を入力。データ入力の画像。



数値を入力し終わった後。



(8)グラフを整える。この時新たにできた目盛り等は線の色を透明に。(「枠レイヤーは邪魔なのでまた非表示)



今回の例では棒グラフの線を透明に。それぞれの棒にグラデで色つけ。目盛りの数値に単位をつける。



ちょっと棒が太いかもって時は、オブジェクトメニュー→グラフ→設定…から、オプション枠内の「棒グラフの幅」(下から2番目)を任意で変更




(9)最後に非表示のレイヤーを表示させ、適当に地色をつけたり、横軸の項目を付け足したりしながら、仕上げ。下の例では効果→スタイライズ→ドロップシャドウで影つけてます。



この状態なら、まだオブジェクトメニュー→グラフ→データ…より数値を打ち変えられるので修正もラクです。ただ数値を入力し直すと、上の画像で言うと、縦軸目盛りの%やドロップシャドウの効果は無くなるのでまたやり直す必要はあります。

応用として棒と折れ線を同じグラフにといったときもやりやすいと思います。((3)の作業時に棒と折れ線をレイヤー分けて(3)の手順でやる)

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