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2011年3月17日木曜日

ストーリーとしての競争戦略を読んで

この本は、結構な分厚さなので、興味はあったものの正直ためらってました。けど、最初に思ったのはびっくりするほど読みやすい、が感想でした。久しぶりに読んで良かったと思った本です。

まず、印象的だったのが、論理の重要性です。論理というものが、実際の現場で使える答えではないけど、それが土台としてどれほど大切か。その手の言葉を遠ざけていた自分には、それをすごくわかりやすく書かれていたのが、一番得られたことかもしれません。

ストーリーと言われても何をどうするかが、よくわかりませんでしたが、ストーリーの中にどんな要素があって、それらがどう絡んで繋がっているかが、これでもかというくらい丁寧に書かれているのでイメージとして理解できました。

戦略としてダメなものをあげていってますが、こういうの現場では、よくありそうって思ったのと同時に、いかに文脈が大切かがわかりました。

細 かい理解としては、当たり前なことかもしれませんが、ストーリーは始めから細かいところまで作られているわけではなく、日々の経営の中で、色々な要素をス トーリーの文脈に組み込んで、大きなストーリーが出来上がっているだなということ。ストーリーを立体的に捉えられました。

コンセプトに肯定の形容詞は使わないというのは、戦略に限らず、なるほどと思います。あと、クリティカル・コアについては自分の中で曖昧な理解だったのですが、これで腑に落ちました。

自分の文章力では、この本の良さをなかなか上手く伝えられないのが残念ですが、この本は本当にオススメです。


ストーリーとしての競争戦略


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